深川力持ちの公開練習をみてきました。

深川力持ちとは

みなとやのあります深川には江戸時代からの名残のある伝統的な行事がいくつかございます。一番メジャーなのは江戸三大祭りに数えられる富岡八幡宮のお神輿のお祭りがございます。こちらは神輿が50基以上連なり深川の町を練り歩く連合渡御などは荘厳で壮大なお祭りでございます。

他には江戸時代に木場のあたりで材木を水運で運ぶ材木商がたくさん居たという関係で材木関係の伝統もございます。木場の木遣りは材木を取り扱う際に音頭をとるために歌の節にあわせながら作業をおこなったといわれる芸能でございます。また筏にのって様々な曲芸を行う木場の角乗という伝統芸能もございます。

そんな中、深川の中でも現在の佐賀町あたりには江戸時代には水運が発展していた関係で倉庫街がございました。ここに集積する船と倉庫を荷降ろす際にその業務に従事していた人工たちが狭い通路を荷物を持った者通しが行き違う際に力自慢の方がヒョイッと荷物を片手で持ち上げ行き来した、、そんな所作が粋だねという事になりまして、深川の力自慢たちが自分の力持ちぶりを表現すべく米俵や枡、酒樽をつかい様々な所作を織り込み芸事として発展してきたのが深川力持ちという芸能になります。

いくつかその技をご説明しますと、上の写真は米俵をただ持つだけでなく両手に枡を持ちその上に米俵を乗せて持ち上げる技

木製の脚立のような物と木箱を組み合わせた物に米俵を乗せて一気に持ち上げる。そしてさらに片手でそれを押し上げるという曲芸のような技

酒樽を一気にバーベル上げのように持ち上げる大技

他にも10人近くの男たちが荷物を積み上げた上で餅つきをしたり和船を持ち上げてダイナミックにポーズをとるそういった大技もございます。

伝統が危うい深川力持ち

ふか

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