来客があった時のお菓子の出し方/おしゃれな盛り方
自宅に来客があると、お茶とお菓子でおもてなししますよね。気心がしれた身内や友人であれば、それほどかしこまった形式でなくても問題ありませんが、きちんとしたマナーでおもてなしをしなければならないお客様の来訪もあります。
たとえば家庭訪問や法事などでは、「お茶とお菓子はどのようにして出すのが正解?」と迷ってしまう人もいるでしょう。基本的なマナーを知っていれば、突然の来客でも自信を持っておもてなしができます。
今回は来客時のお菓子の出し方やおもてなしの方法を、おすすめのお菓子とともに紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
来客時に出すお菓子の意味とは?
来客時にお菓子を出すのは、「何も出さないと恥ずかしいから」「何も出してもらなえかったと思われたくないから」というような理由からではありません。お菓子を添えてお茶の味をひきたたせ、彩りよいお菓子でお茶の席を華やかにし、お客様をおもてなしするといった意味があります。
せっかく来ていただいたお客様には、心地よく過ごしてもらいたいと思いませんか?丁重にもてなすには、正しいマナーを身につけるだけではなく、お客様の好みやその時のシチュエーションに応じたお菓子を選ぶことも重要です。
来客時のお菓子やお茶の出し方は?
お客様の訪問はうれしくても、おもてなしの仕方がいまいちよく分からず苦手という人もいるでしょう。しかし、お茶とお菓子を出す際の基本的なマナーを知っていれば、あせらずに笑顔でお迎えできますよね。ここでは、来客時のお茶とお菓子の出し方について、基本的なマナーと知っておくと応用できる知識を紹介します。
お菓子やお茶の運び方
まず、お茶とお菓子を運ぶときの注意点から説明しましょう。
- お盆にはお茶を入れた湯呑みと茶托を別々にのせて、お客様の席まで運びます。
湯呑みと茶托を別にする理由は、運ぶ途中にお茶が揺れてこぼれてしまって茶托が濡れたり、湯呑みとくっついてしまったりするのを避けるためです。 - お茶はお客様の右側から、湯呑みの絵柄がお客様に向くようにして両手で出します。木目入りの茶托を使用している場合は、木目がお客様と平行になるように出すのがマナーです。
お菓子やお茶を出す順番や位置
お客様にお茶とお菓子を一緒に出す場合、お客様から見てお菓子は左側、お茶は右側、おしぼりはその右側がおもてなしマナー。これは、日本茶と和菓子、コーヒーや紅茶と洋菓子の組み合わせでも同じです。
このとき、先に出したものの上を通過する「袖越し」にならないよう注意して、お客様の右側から出す場合はお菓子→お茶→おしぼりの順に置きます。狭い場所などでは左側より出さないといけない場合があるかもしれませんが、その場合は出す順番を逆にすればOKです。
お客様が数人いらっしゃる場合は、上座(出入り口から一番遠い場所)に座っている目上の方から順にお出ししましょう。
個包装のお菓子は持ち帰ってもらう時も便利
お客様に出すお菓子は、大袋に入っているものや個包装されているもの、ケーキのような生物がありますが、おすすめは個包装のお菓子です。基本的には個包装のお菓子でも、お客様には袋から出してお皿に乗せてから出すのがマナー。しかし、最近では衛生面を考慮して、袋に入ったまま出すほうがお互いに安心とされる場合が増えています。
個包装のお菓子は、もしその場で食べなくても持ち帰ってもらえるのが良い点です。お客様からは言い出しにくいかもしれないため、あらかじめお菓子の横に持ち帰り用のビニール袋や紙袋を用意しておき、帰りに詰めて持ち帰れるようにすると、おもてなしの気持ちが十分に伝わりますよ。その場合は「お荷物になりますが、どうぞお持ち帰りください」のひとこともお忘れなく。
和菓子やクッキーなど市販のお菓子のおしゃれな盛り方
市販のお菓子をそのまま出されるよりも、見た目良くおしゃれに盛り付けられているほうがうれしくなりませんか?キレイに盛られたお菓子が目の前に運ばれてきたら、それを見たお客様は、「自分が訪問することを楽しみにしてくれていた」と感じることでしょう。それこそ、最高のおもてなしです!
キレイにお菓子を盛るといっても、特別なお菓子や高価な器を用意する必要はありません。ちょっとひと手間加えるだけで、お客様によろこんでもらいたい気持ちが伝わる、そんな簡単なアレンジ法を紹介しましょう。
人数分をまとめて盛り付ける
お客様の人数が多いときやお菓子が数種類ある場合は、大皿を用意してその上にレースペーパーやナプキンを敷き、キレイに並べるだけでオシャレ度がUPします。大皿に盛って出すと、お客様が遠慮せずに好きなお菓子を選んで食べられるのもメリットです。並べるお菓子は個包装のもの、そうでないものを一緒に並べて出しても問題なしです。
お皿に敷くペーパー類は百均で購入できるもので、十分華やかに飾れます。カラーや絵柄も豊富なため、用意したお菓子を置いた感じをイメージしながら選ぶのも楽しみのひとつです。
一人分ずつ盛り付ける
おまんじゅうや大福、羊羹などの和菓子、ケーキにシュークリームなどの洋菓子は、一人分ずつを小皿に盛り付けて出しましょう。お客様が手間なく、手を汚さずに食べられるようにするためです。お皿が汚れそうなお菓子を出す場合は、敷紙を使う方法もあります。
お菓子のデザインを活かす
最近では味はもちろん、デザインにもこだわったお菓子がたくさんあります。可愛い動物をモチーフにしたものや、カラフルで元気が出るようなデザインのもの、季節の花を型どったものなどが販売されています。見ているだけでも楽しくなるアートなお菓子であれば、飾り気のないシンプルなお皿を使用して、そのデザインを活かしてみると素敵ですよ。
盛り付ける器にこだわる
市販のお菓子などをおしゃれに盛り付ける場合は、お気に入りの器やお菓子に合わせた器を使用するのがおすすめです。立体感のないクッキーであれば平皿を選び、クッキーは少しずつ重ねるようにして並べると高級感が増します。せんべいやおかきなどは、和を意識して木目のお皿を選ぶなど、それぞれのお菓子を見栄え良く主役に引き立てられる器を用意してみてください。
敷紙やレースペーパーでおしゃれに
自宅にあるお皿がシンプルなものばかりで寂しい感じがするときには、お皿に仕掛けをすると華やかになりますよ。ここでも役立つのはレースペーパーやナプキンです。レースペーパーは形状やサイズも種類があるため、使用するお皿の大きさに合うものが選べて便利です。
お菓子の種類が和菓子の場合は懐紙(かいし)を敷きますが、自宅にある書道の半紙でも代用できます。レースペーパーなどと同様に百均で購入できるため、来客時用に準備しておいても良いですね。
来客時のおもてなしにおすすめお菓子5選
どのようなお菓子を選ぶのか決まりはありませんが、どのようなお菓子が選択肢として挙げられるのでしょうか?訪問日が決まっていれば、前もってお客様が好きなお菓子を聞いて用意しておくのも良い方法です。ここでは、来客時におすすめのお菓子5選を紹介します。
【みなとや】煎餅詰め合わせ18枚入り進物箱(3号箱)
東京深川・門前仲町にある「みなとや」の煎餅は、原料と手作りにこだわるプロの味が評判で、テレビやマスコミにも取り上げられているほどです。草加周辺の地元米を使用し、職人が丁寧に焼き上げる煎餅は、醤油・砂糖・吉野葛で作る継足しの伝統のタレで味付けされています。
「煎餅詰め合わせ」は、みなとやの人気煎餅「深川門仲せんべい(ゴマ・えび・青のり)」と、「しょうゆ二度塗りせんべい」「亀せんべい」「おはぎせんべい」「ザラメせんべい」など10種類が入ったセットで、味の食べ比べが楽しめるおすすめの品です。
個包装になっているため、お客様にも配りやすいのがうれしいポイントです。
【おいしさの森】クッキー詰め合わせ
「おいしさの森」は、「環境に優しいお菓子」をコンセプトにした菓子店で、安心・安全な洋菓子を提供しています。おいしさの森の人気商品は、素材にこだわり香ばしく焼き上げたクッキーです。
フレッシュバターの風味をベースにして、マカダミアナッツやクリームチーズ、ミルクチョコとコラボした個性的な味のクッキーなどがあります。大皿に盛って全種類、味の制覇を楽しんでみてはいかがですか。バターたっぷりのクッキーは、コクのあるミルクティーと相性が抜群です。
【六花亭】ザ・マルセイ19個入
仲良しのお友達の訪問時には、北海道「六花亭」のマルセイバターを使った4種のお菓子の詰め合わせをおすすめします。六花亭のロングセラー商品・バターサンドと、バターケーキ、マルセイキャラメル、マルセイビスケットを一度に味わえるセットです。贅沢感を味わいながら、幸せな気分が楽しめるお菓子です。芳醇なバターの風味、濃厚な牛乳、専用の小麦で作ったビスケットが、北海道を旅しているように感じさせてくれますよ。
【文明堂】カット包装カステラ
「一度食べたら絶対にまた食べたくなる」と太鼓判を押されている、長崎「文明堂」のカステラも、来客時におすすめしたいお菓子です。ひと切れずつカットされたカステラが個包装されていて、おもてなしのお菓子として出すにはピッタリ!黄金色のカステラはしっとりした生地で、底にはザラメ糖のついた独特の食感です。味はおなじみのプレーン、抹茶、チョコの3種類、大切なお客様と一緒に食べたいお菓子です。
【みなとや】ちびにゃんべい|7種全部セット
「みなとや」からもう1つ紹介したいお菓子は、「ちびにゃんべい」です。子供連れ、猫好きの来客時には、ぜひおすすめしたい猫の顔の形をした煎餅で、一目見た瞬間に「可愛い」と喜びの声が上がりそうなほどのキュートさが魅力です。しょうゆ、サラダ、はちみつザラメ、カレー、あおさのり、チーズ、こしょうの7つの味が揃っているため、小皿にそれぞれの味を入れて味わうことができますよ。
まとめ
来客時、お茶とお菓子を出すときに大切なことは、おもてなしの気持ちです。正しいマナーや知識を知っていれば状況に合わせて臨機応変に対応ができ、少し工夫を加えてお茶の席を華やかにしたり、お茶の味を引き立たせたりできます。お出しするお菓子選びに悩んだときは、その意味やシチュエーションを踏まえて考えてみると、ピッタリのものが見つけやすくなるかもしれません。
和菓子、洋菓子、焼菓子やチョコレート菓子などから、お茶やそのほかの飲み物と相性が良いお菓子を見つけ出し、お気に入りの組み合わせでお客様をおもてなししてくださいね。