お彼岸のお供えは何がいい?金額相場やマナーも併せて解説
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉を聞いたことがあっても、お彼岸の意味をよく知らないという人もいるのではないでしょうか?お彼岸は、ご先祖様を思う大切な時期であり、意味をしっかりと理解したうえでお墓参りや供養をしたいものです。
この記事では、お彼岸の意味や成り立ち、おすすめのお供え物など、お彼岸について詳しくご紹介します。
お彼岸とは?意味・成り立ち
最初に、お彼岸について理解を深めるために、お彼岸の意味や語源、成り立ちをご紹介します。
「お彼岸」の意味・語源
お彼岸とは、ご先祖様がいらっしゃる極楽浄土へ思いを馳せて、供養を行うとともに日ごろの感謝を伝える行事です。
お彼岸の「彼岸」は、ご先祖様がいらっしゃる、悟りが開かれた浄土の世界(あの世)を指す言葉です。
「彼岸」という言葉の語源は、サンスクリット語の「paramita(パーラミター)」とされています。paramitaを漢字で表すと「波羅蜜多」ですが、日本語に訳すと「至彼岸(とうひがん)」となります。これは彼岸に至る、つまり浄土の世界へたどり着くことを意味しているのです。
お彼岸の成り立ち
仏教伝来後の日本には、お彼岸の時期に彼岸へたどり着ける考え方が生まれたふたつの理由があります。ひとつは、西方浄土(さいほうじょうど=西方の遥か彼方にある極楽浄土の世界)の考えから、太陽が真東から上り真西に沈む彼岸に浄土への道しるべができるというものです。
もうひとつは、お彼岸の時期は昼と夜の長さがほぼ同じになることで、彼岸と此岸の距離が最も短くなり、ご先祖様を偲ぶ日として定着したとされています。
このような背景があり、ご先祖様の供養に加えて自分自身を見つめ直す日として、お彼岸行事が定着したのです。
お彼岸と同じく、お盆もお墓参りをする人が多くなりますが、お彼岸とお盆ではお墓参りの意味が異なります。お彼岸は、こちらからご先祖様に会いに行くのに対して、お盆はこの世に戻るご先祖様をお迎えに行く意味があるのです。
2024年春と秋のお彼岸はいつ?どのように決まっているのか?
お彼岸の意味や成り立ちをご紹介したところで、ここからは2024年のお彼岸の日程と、日程がどのように決まるのかをご紹介します。
2024年春のお彼岸日程
2024年春のお彼岸日程は、3月17日(日)から3月23日(土)までの7日間となっています。17日が彼岸入り(初日)で、20日が中日に当たる春分の日、23日が彼岸明け(最終日)です。
2024年秋のお彼岸日程
2024年秋のお彼岸日程は、9月19日(木)から9月25日(水)までの7日間となっています。19日が彼岸入り(初日)で、22日が中日に当たる秋分の日、25日が彼岸明け(最終日)です。
お彼岸の日程はどのように決まる?
お彼岸の日程は、春分の日と秋分の日を中心に決まりますが、両日とも太陽の動きに合わせて国立天文台が日にちを定めています。前年の2月1日に政府が正式発表すると、国民の祝日として正式に決まります。例年では、春分の日は3月20日から21日頃、秋分の日は9月22日から23日頃が多くなっています。
お彼岸の期間は、春分の日・秋分の日を中日として、前後3日を合計した7日間です。毎年日程が変わるため、カレンダーなどで確認が必要です。
2024年のシルバーウィークの日程
9月にある国民の祝日は、秋分の日のほかに敬老の日もあります。このため、敬老の日や春分の日にかかる大型連休をシルバーウィークと呼ぶ場合があります。2024年は、以下のように3連休が2回あり、お墓参りなどに出向きやすい日程です。
- 9月14日(土)から16日(月)(敬老の日)
- 9月21日(土)から23日(月)(22日が秋分の日に当たるため、23日は振替休日)
お彼岸にはお墓参りに出向き、ご先祖様に日ごろの感謝の気持ちを伝えましょう。
お彼岸におすすめのお供え物
お彼岸には、お参りをするとともにお供え物を供えるのがマナーです。お供えする場所や相手に合わせて、適切なお供え物を選びたいものです。
お彼岸におすすめのお供え物をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.自宅のお仏壇にお供えする場合
お供え物は、お墓だけでなく仏壇にもお供えする必要があります。自宅の仏壇には、次からご紹介するお供え物を選んでみてはいかがでしょうか?
お菓子
お菓子は、お供え物の定番として多くのご家庭の仏壇に供えられています。特におすすめしたいお菓子は、次の3つです。
【みなとや】にゃんべいと七福にゃんべいミックス箱(25枚入り箱)
故人が猫好きだったのであれば、猫ちゃんの可愛い笑顔が特徴的なにゃんべいはいかがでしょうか?みなとやがこだわった独自の金型で、熟練した技を持つ職人が伝統の網焼き製法で焼き上げています。1枚ずつ丁寧に手作業で味つけされたおせんべいは、見た目だけでなく味もバッチリ。
にゃんべいの味付けは季節によって変わるので、春と秋では異なった味が楽しめます。にゃんべいの表情を見た故人も、あの世でニッコリと笑っているのではないでしょうか。
また、みなとやでは猫好き以外に、犬好きやことり好きだった故人向けの商品もご用意しておりますのでぜひご利用ください。
【菓舗浜幸】白花栴檀 12個入り
白花栴檀(しろばなせんだん)は、あっさりとした甘さの上品な皮むき餡と、ふわっとふくらんだ山芋の生地が口いっぱいに広がるおまんじゅうです。天皇陛下・皇后様がお召し上がりになっているほか、茶道の全国大会や国際線の機内食茶菓への採用実績があり、さまざまな場面で使われています。
個別包装になっているので、お彼岸のお参りに来てくださったお客様に配りやすいうえ、持ち帰りもしやすくて便利です。
【中山製菓】ベイクドクッキー(18個)
1952年の創業以来、「ロシアケーキ」を中心とした洋菓子を手掛けている会社です。ロシアケーキとは、クッキーを2度焼きしてからチョコレート・ジャム・クリームを塗ったりナッツなどを乗せたりして仕上げるお菓子です。現在では、ロシアケーキを販売している店も減っており、年代が上の方の中には懐かしさを感じる方も少なくありません。
中山製菓のベイクドクッキーは、2度焼きした2種類のクッキー生地に、フルーツジャムやチョコレートなどをデコレーションした、素朴で懐かしいロシアケーキです。マカロンストロベリー・フラワーキウイ・キャラメルチョコ・リッチビター・ミルクチョコ・ホワイトチョコと6つの味が楽しめて、幅広い年代でのお彼岸の集まりにピッタリです。
ぼた餅・おはぎ
ぼた餅とおはぎはどちらも同じ食べ物を指していますが、春のお彼岸ではぼた餅、秋のお彼岸ではおはぎと、お供えする時期によって呼び方が変わるのです。
呼び方が変わるのは、季節ごとに咲く花の違いが関係しています。春に咲く牡丹は、花が大きく豪華な印象があり、ぼた餅のサイズも牡丹のように大きいことが一般的です。
一方、萩の花は牡丹よりも小ぶりで、秋の七草として親しまれています。おはぎのサイズを、萩の花のように小さく食べやすくしたことから、春と秋で大きさや呼び方が異なるのです。
お彼岸にぼた餅やおはぎを食べるようになったのは、邪気を払う赤色である小豆と、貴重な食べ物である砂糖を使用することで、ご先祖様への感謝の気持ちを込めたという説があります。
お彼岸団子
お彼岸に、お墓や仏壇へお彼岸団子をお供えする地域もあります。お彼岸団子とは、上新粉を少量のお湯でこねてから丸く整形して蒸し上げる、とてもシンプルなお団子です。見た目は、十五夜で食べられるお月見団子とほぼ同じです。地域によってお彼岸団子とぼた餅・おはぎの両方をお供えしたり、お彼岸団子のみをお供えしたりするようです。
お彼岸団子の飾り方に明確なルールはありませんが、ピラミッドの形になるように飾るケースが多く見られます。お供えする数は、地域やご家庭ごとの考え方で変わるものの、基本的には以下の3つのいずれかが多くなっています。
- 6個【六波羅蜜・六道(死後に生まれ変わる世界)など仏教に縁が深い】
- 7個【六道で輪廻転生を受けて極楽浄土へ旅立つとの意味を込めている】
- 13個【極楽浄土にお導きくださる仏様が13人いる】
彼岸入りに供える団子は入り団子、彼岸明けに供える団子は明け団子と呼ばれます。
季節の花
お彼岸には、季節の旬の花を供える習慣があります。白をメインとして、季節にあった色合いの花を選びたいものです。故人が好きだった花があれば、一緒にお供えすると喜んでもらえるでしょう。
代表的なユリや菊の花のほかに、春のお彼岸ではアイリス・マーガレット・ストック・牡丹、秋のお彼岸にはダリア・ケイトウ・リンドウ・コスモスなどが選ばれています。自宅の仏壇にお供えするのであれば、お墓用の花のほか、フラワーアレンジメントを選ぶのもひとつの方法です。花瓶を使わなくてもそのまま飾ることができて、手間をかけずに長い間お花を楽しめます。
精進料理
精進料理は、食材や調味料に肉や魚介類を使わずに作った料理であり、お彼岸のお供え物の定番です。出汁を取るときには、植物性食材である昆布や干し椎茸などを使い、野菜・豆類・穀類・海藻・果実などをふんだんに取り入れて一汁三菜の料理を用意します。
精進料理を仏壇にお供えするとき、5つの器と箸がセットになった小型のお膳「御料具膳」(おりょうぐぜん)を用意するのが正式な作法です。近年ではフリーズドライタイプの精進料理がセットで市販されており、料理が苦手な方や忙しい方などに好まれています。
故人が好きだったもの
故人が好きだった食べ物をお供えすると、故人も喜んでくれるでしょう。仏教では、生き物を殺傷する食べ物は好ましくないとされているため、肉や魚は避けましょう。仏教徒の基本的な戒めのひとつに「不飲酒」があるため、お酒もお供え物には不向きです。
どうしても肉・魚・お酒などをお供えしたい場合は、これらをかたどったロウソクなどで代用すると良いでしょう。
2.贈答品として他家にお供えする場合
お彼岸には、他家へ訪問するしきたりがある地域も存在します。手土産としてお渡しするお供え物を、どのように選んだら良いのでしょうか?相手に失礼のないよう十分配慮して選ぶために、おすすめのお供え物をご紹介します。
お菓子
自宅の仏壇と同様、他家への贈答品として消えもののお菓子を選ぶ方が多いです。お菓子をお渡しするときには、紙袋のまま渡すのではなく、紙袋から中身を出して一言添えてから渡すようにしましょう。ここでは、手土産としておすすめのお菓子をご紹介します。
【みなとや】煎餅詰め合わせ5号
煎餅詰め合わせ5号は、みなとやの商品の中でも特に人気の商品です。深川門仲せんべい・亀せんべい・ザラメせんべい・あさりせんべい・昆布せんべいなど、たくさんの種類のおせんべいが合計36枚の詰め合わせになっています。
いろいろな味を楽しめるこちらの商品は、普段からお世話になっている方への贈答品にピッタリです。
熟練した職人がこだわりの厳選素材を使い、手作りによる伝統の製造方法を守り続けています。70年以上にわたって親しまれているみなとやのおせんべいは、老若男女問わず幅広い世代に喜ばれているお菓子です。
【甘納豆かわむら】彩-irodori-『M』
甘納豆かわむらは、茶屋街で有名な石川県金沢市にあるお店です。芸妓さんから常連のお客様へのおもたせとして始まり、今では多彩な場面で大切な人への贈り物として人気があります。素材の魅力を生かした豆の味わいが特徴で、シンプルな生産工程を心がけています。
彩-irodori-『M』は、定番の甘納豆に糖果子とYOKANを詰め合わせた、贈り物にピッタリな商品です。そのまま口にして素材の風味を楽しめるほか、パンやケーキに混ぜたり、アイスクリームやパフェなどにトッピングにしたりするのもおすすめです。
【鶴屋八幡】夜の梅、丹波黒豆寒天寄せ3個
鶴屋八幡は、1863年(文久3年)の創業以来、人と人、人と和菓子の出会いを大切にしている大阪の老舗和菓子店です。長年培ってきた経験と技術で、商品ごとに最もベストな原材料を吟味し、菓子作りに勤しんでいます。
風味豊かな大納言小豆を羊羹に練り込んだ「夜の梅」と、丹波地方で収穫された黒大豆を炊き上げて柔らかい寒天寄せに仕上げた「丹波黒豆寒天寄せ」が詰め合わせになっています。日持ちが長く、好きなタイミングで口にしてもらうことができます。
線香・ローソク
仏教では「香食」(こうじき)という考え方があり、線香の香りが仏様の食事になると言われています。また、線香はその場所や人々を清める効果もあるとされており、線香の香りで身を清めて仏様の前で手を合わせる心がけが必要です。このため、お彼岸の贈答品としてお線香は一般的なのです。
贈答用の線香を「進物線香」もしくは「進物用線香」といい、ろうそくとセットになった商品も多数販売されています。白檀(びゃくだん)や沈香(じんこう)などの伝統的な香りから、桜をはじめとした現代的な香りなど、さまざまなタイプがあります。
さらに近年では、室内でも使いやすいよう煙や香りが少ない線香も増えており、贈る相手の好みや生活環境に合わせて選ぶことが大切です。
花
贈答品として他家にお供えする場合、自宅への仏壇と同じく、花を供えるのもおすすめです。相手の負担を考慮し、日持ちがして置き場所を選べるフラワーアレンジメントやブリザーブドフラワーを選ぶ方が増えています。
見栄えが良いアレンジメントを選ぶと、相手にも喜んでもらえるでしょう。アレンジメントに入れる花に迷ったら、季節の花や故人が好んでいた花を選ぶのがおすすめです。
現金(香典)
お供えとして現金(香典)を包む際は、黒白もしくは双銀結び切りの水引を使い、白無地もしくは蓮の花が描かれた袋を使います。関西地方などの一部地域では、黄白の水引を使う場合があるため、地域事情に合った袋を選びましょう。
香典の表書きは、「御仏前」「御佛前」のいずれかを記入します。先方が四十九日以内の場合は、「御霊前」と記入しましょう。香典の相場は3,000円から5,000円程度ですが、故人との関係性によって金額が変わってきます。
3.実家にお供えする場合
実家にお供えする場合でも、ご先祖様に対する供養の気持ちや持参する品物は変わりません。実家に持参する手土産や香典についてご紹介します。
お菓子などの手土産
まずは、実家へ持参するお菓子などの手土産について、おすすめ商品を紹介します。
【みなとや】福々いぬ煎餅・24枚入りわんべい(ワンちゃんせんべい)と肉球せんべいのギフト箱
故人がワンちゃん好きだったのであれば、ワンちゃんの表情と肉球がとっても可愛いわんべいはいかがでしょうか?わんべいは、ワンちゃんをモチーフにしたおせんべいで、和犬タイプやトイプードルなど12種類があります。
この商品は、わんべい12枚と肉球せんべい12枚がセットになったギフトです。ワンちゃんの他にも、猫ちゃんやことりなどのおせんべいもありますので、故人が好きだった動物に合わせて選べます。
おせんべいに書かれた動物たちの表情を見ながら、故人の思い出話に花を咲かせるのも、お彼岸ならではの過ごし方ではないでしょうか?
【和菓子悠】「花筏」(はないかだ)
和菓子悠は、鳥取県鳥取市の和菓子屋です。2005年に生まれた新しい店舗ですが、国産素材で一つひとつ丁寧に作る落雁や琥珀糖が人気です。
落雁は、お供え物やお茶席で用いられる干菓子です。この詰め合わせは、さくら・コスモス・山吹と3種類の花落雁を詰め合わせています。パッケージには桐材の箱を使用しており、お彼岸の手土産にピッタリです。見ているだけで心が和み、やすらぎの時間を与えてくれるでしょう。
【舟和】おいもパイ 12個詰
舟和は、明治35年に浅草で創業した老舗和菓子店です。「みつ豆」を喫茶店で初めて提供した店として知られています。
舟和のおいもパイは、幾重にも重なったバター風味のパイ生地に、さつまいもをたっぷり使った芋あんを包み込んでこんがり焼き上げた一品です。バターの風味とさつまいもの甘さがやみつきになりそうです。
現金(香典)
実家へお参りに出向く場合も、香典として現金を持参するのが一般的です。現金とお供え物を一緒に持参するのであれば、双方の合計額が5,000円程度に収まるようにしましょう。
仏壇にはいつまでお供えする?郵送する場合はどうする?
お供えについて悩む方が多いのは、仏壇にいつまでお供えしておくかという点です。また、どうしても都合がつかず郵送でお供えを送る場合は、いつまでに送ると良いのでしょうか?お供えを渡す期限について見ていきましょう。
お仏壇にお供えする場合
お仏壇には彼岸入りから彼岸明けの7日間お供えし、お彼岸の期間中は仏壇にお供えがある状態にしておきましょう。お供えを食べることはご先祖様に対する供養の一環とされているため、最終日である彼岸明けにお供えを下げたら、家族でいただくのが基本です。
他家や実家に手土産としてお供え物を持参する場合
手土産としてお供え物を持参する場合、お彼岸の期間中であれば問題ありません。お彼岸期間中の訪問が難しければ、彼岸入りよりも前に持参して渡すのがマナーです。いずれの場合も、訪問前に連絡を取り、訪問日について打ち合わせておきましょう。
お彼岸に訪問する際の挨拶に決まりはある?
お彼岸に訪問する際の挨拶は、通常のお参りと同じで大丈夫です。紙袋のまま渡すのではなく紙袋から品物を出し、「御仏前にお供えください」などと一言添えてから、相手が表書きを読める向きにして渡しましょう。
お供え物を郵送する場合
どうしても都合がつかなくて直接手渡しができない場合、彼岸入りもしくは中日までに先方に届くよう郵送の手配をしましょう。店舗で購入した商品を宅配便で送るか、もしくはオンラインショップから直接送る選択肢があります。
お供えを郵送する際のマナー3選
お供えを郵送する際には、相手に失礼がないよう、以下の3つのマナーを必ず守りましょう。
1.現金(香典)を添える場合は、必ず「現金書留」を利用する
お供え物と併せて現金(香典)を贈る場合は、お供え物の中にお金を包むのは厳禁です。必ず現金書留を使って別途送りましょう。現金書留は、郵便局の窓口で郵送手続きができます。
2.お供えを郵送したことを事前に伝えておく
事前連絡がなくお供えが届くと、先方は驚いてしまうでしょう。また、不在時などに受け取りがスムーズにできない場合もあります。郵送した旨を事前に相手に伝えておくと、相手がスムーズに受け取りできます。
3.お手紙を添える際は、必ず「信書便」を利用する
お供え物に一言メッセージを添えて贈ると、相手に気持ちをしっかりと伝えられます。ただし、自分で書いた手紙を添えると、信書扱いで対応しなくてはいけません。信書便で送付可能なサービスは一部に限られているため、送付前にしっかりと確認が必要です。
お供えのお返しは必要?定番の品物・相場
お彼岸にお供え物や香典などをいただくと、お返しが必要なのか気になる方もいるでしょう。ここからは、お供えのお返しについてご紹介します。
お彼岸のお供えにもお返しは絶対必要なの?
基本的には、お彼岸でいただいたお供えに対するお返しは不要です。一方で、いただいた金額や相手との関係性・地域の風習などによっては、香典返しと同じようにお返しを贈る場合もあります。
お供えをいただいたままでは心苦しいと感じるのであれば、感謝の気持ちを伝えるお返しを贈ると良いでしょう。
お供えのお返しの相場
お供えのお返しの相場は、いただいたお供えの1/3から半額程度が目安であり、葬儀の際の香典返しと同じです。高額なお供え物をいただいた場合は、半額を目安にしましょう。
お供えのお返しを渡すタイミング
お供えのお返しを渡すタイミングは、お彼岸当日か、お供えをいただいてから1週間から1か月後が適しています。それよりも遅くなるのであれば、お中元やお歳暮で「御挨拶」として品物を贈りましょう。
お供えのお返しにおすすめのお菓子
お供えのお返しには、感謝の気持ちを伝えられるお菓子を選ぶのがおすすめです。では具体的にどのようなお菓子が良いのか、ここでは3つご紹介します。
【みなとや】ありがとう煎餅(20枚入箱)
ありがとう煎餅は、感謝の気持ちをストレートに伝えられるおせんべいです。
おせんべいに書かれた筆文字は、プロの書家がオリジナルで書いたものです。ありがとうと言う気持ちは、口に出して伝えるのは恥ずかしいことも多いですが、ありがとう煎餅を贈ると気持ちをしっかり伝えられます。
20枚切りのほかに、10枚入り・30枚入り・40枚入りもありますので、相手に合わせた枚数を選びましょう。
【ガトーフェスタハラダ】グーテ・デ・ロワカカオ
ガトーフェスタハラダは、サクサクとした食感が特徴のラスクが人気のお店です。フランスパンを独自の製法でラスクにしており、口に入れるとバターの芳醇な香りが口いっぱいに広がります。
グーテ・デ・ロワカカオは、カカオ本来の香りと食感を楽しむため、チョコレートとカカオニブをフランスパンに練り込みガトーラスクに仕上げています。
【ホテルオークラ】洋菓子アソートギフト(A)
ホテルオークラは、日本トップクラスのラグジュアリーホテルであり、日本の美と心でお客様をおもてなししています。ホテルオークラの洋菓子アソートギフトは、レーズンサンド・クランベリーサンド・フルーツケーキ・チョコレートケーキ・ドライケーキ・ダックワーズなど、バラエティ豊かな味わいの詰め合わせになっています。つい目移りしてしまい、どれを食べようか迷ってしまうほどです。
まとめ
今回は、お彼岸の仏壇のお供えについてご紹介しました。ご先祖様を思う気持ちを忘れないようにしながら、マナーに沿ってお供え物を準備しましょう。また、相手にお供え物を贈るときには、できるだけ期間に余裕を持って準備すると良いでしょう。