七五三を彩る千歳飴の由来(いわれ)・意味とは?食べきれなくても大丈夫♪

千歳飴の由来とは、いわれについて

七五三のお祝いには、みんなで千歳飴をたべますよね。
千歳飴はいつぐらいからあるのでしょうか?

千歳飴の由来は所説ありますが、元禄・宝永年間に江戸浅草のあめ屋さんが考案したと言われています。
棒状に細く長く作られた千歳飴には「無事に育って長生きをして欲しい」と言う親の願いが込められています。
昔から日本には「七つまでは神のうち」という言葉がありました。
七歳までは、病気やケガで亡くなる子どもが多く、七歳まで育って初めて「人間」となり、その喜びをみんなで盛大にお祝いをしたのです。これが七五三の由来となり、現代では3歳・5歳・7歳を節目に子どもが無事に育ったことを祝い、今後も健やかな成長を祈願する行事として全国で営まれています。
その七五三のお祝いに用いられるのが千歳飴なのです。

千歳飴って何だろう

千歳飴は、日本で古くから作られている、さらし飴を棒状にしたものです。
さらし飴は、でんぷんを糖化して作られた水飴をもとにしています。水飴を熱して溶かし、それを冷やして空気とよく混ぜ合わせます。この作業を繰り返す事により、水飴は美しい白色へと変化し、独特な口ざわりのさらし飴となるのです。
「千歳=千年」の事であり、さらし飴を棒状に細く伸ばしてつくられた千歳飴には「千年先まで無事に育って欲しい」と言う願いが込められています。
縁起物として、紅白に色付けされた千歳飴が主流ですが、最近では可愛らしく様々な色に着色された千歳飴も売られています。どれも「鶴亀」や「松竹梅」などの縁起の良い絵で描かれた袋に入れられています。

shichigosan_title

千歳飴って誰が用意するの?

11月となり、お参りや写真撮影の時に見る千歳飴袋を提げたお子さんの姿ってとても可愛いですよね。

千歳飴は、お祝いされるお子さんの親が用意します。
お子さんが食べるお菓子だと思われがちですが、お祝いのお返しとして用いられたり、七五三が無事に営まれた報告として、ご近所にお配りしたりもします。子どもが成長した喜びと長寿への願いを、親しい方で分かち合うのです。
神社によってはご祈祷料の中にお守りなどと一緒に含まれていたり、撮影スタジオでも記念としてプレゼントしていただける場合も多いようです。当日慌てないように、好みの絵柄の一袋を購入しておくか、神社やスタジオに持参したほうがいいのか確認をしてみると良いかもしれません。

余ったり、食べきれなかったらどうする?

千歳飴は賞味期限が長く、お砂糖の代わりとしてお料理にも活用できます。

常温でしたら手で簡単に割ることができますので、小さく割ってフリーザーパックなどに入れて冷蔵庫で保存しておきましょう。長寿を願うものなので割ることは縁起が悪い・・・なんて説もありますが、大切な願いだからこそすべて味わいたいですよね。

小さく割った千歳飴を冷蔵庫で冷やすと、独特の口どけにひんやり感がプラスされ、とてもおいしくなります。
また耐熱皿に並べて電子レンジで熱を加えると、溶けて丸く薄い透明な水飴になります。冷やして固めてアイスクリームのトッピングにすると、とてもかわいらしくなります。

お出汁と合わせて、煮物などに活用してもいいでしょう。大根やカブなどを煮る際に、紅色の千歳飴をお砂糖の代わりにすると、ほんのりピンク色に色づきます。
お子さんが喜びそうですよね。

関連記事

※ ブログの内容は投稿当時のものです。実際の商品内容や値段などとは異なる場合があります。また豆知識やコラムは諸説ございます。